2006-09-07

Greasemonkyでパーソナライズド・ユーザ・インターフェースが来る!

パーソナライズドUIなんて、なにその2005年8月?
と思われるかもしれないけれど、まぁ、読んでください。

パーソナライズド・ページだのMyPageだのは、もはやWebサービスの必須要素となったらしい。

メディア・パブ - パーソナライズドページがブームの兆し,ビジネスにもなりそう


と、メディア・パブの田中さんが伝えてくれたように、ブームの兆しというか、デファクトスタンダードになって、ちょうど仕様が決まって開発して公開された時期が、ココのところ重なったのかなぁ、と思う。

 ところで,国内では,パーソナライズドページは今ひとつ盛り上がらない。個人的にも少し前まで,パーソナライズドページを日常的に使うことはあり得ないと思っていたのだが。モノは試しに,Google Personalized Homepageを使ってみた。これが予想外に便利なのだ。


とあるように、田中さんほどの方でも、便利さを再認識する感じになっている。

だが、現在、パーソナライズの敷居は高い。

僕は、Googleは結構前からパーソナライズしているけど、Yahoo!は1週間前にやっとおこなった。
よくできたUIでプリセットのお奨め構成もよく吟味されていると思う。
本当にサクサクセッティングを終えられたので、物足りなくてもっと独自にいじってやろうかしら?というくらいだ。
それでも、敷居は高いと思う。

敷居とはもちろんキャズムのことで、そこそこPCスキルが合ったとしても、「RSSがうんたらかんたら~」が頭に入っている人といない人だと、これがなぜ改造できるのか判らないだろう。
Ajaxを知らなければ改造が簡単に出来るとは想像もつかないだろう。
そもそもITリテラシが低い層にとって、パーソナライズの意義も見出せないだろうし、面倒くさいことに手を出そうともしないだろう(PCの設定うんたらは、どんなものでも全て「面倒くさいという箱」に入れる)。

この調子では、Feedマーケティング屋皆さんの希望の星であるIE7のRSS標準搭載もVistaの基幹技術にRSSが~も怪しい。
僕が一番そういうことを喋っていたのだから、わかるw
RSSのキャズム越えまで、あと2年はかかるんじゃないかな?

だけどさ、現実には、各プレイヤの差異ってあるわけじゃん?
スキルの差もそうだし、専門の違いもそう、同一人物でも家庭/職場/W-Zero3では使い方が違うだろう。
ウチの家庭はOSXだからファーストユーザスイッチが出来るけど、結局妻と共用している。よって一台のマシンでも完全にペルソナが違うとかも珍しくは無いだろう。


話は少し飛ぶが、ASPサービスの欠点って何だろう。

  • 特殊な用途に対応できない
  • 特定の業務に特化した対応が出来ない

ようするにカスタマイズに対応しないわけだ。


例えば工程管理のASPのWebアプリケーションがあるとしよう。
WBSとかスコープ管理とかが判るプロジェクトマネージャというプレイヤと、大学出たてのコーダ君、現場を離れて幾数年の上司や社長、リソースコストをエクスポートしたい経理のおばはんと、まぁ一般的に分けても4つのレイヤが異なるプレイヤがいますわな。

でも、そこそこ機能があるガントチャート付きのプロジェクト管理アプリだと、PERT図だのマイルストーンだの、リソースアサインだのがごちゃごちゃ付いている。
これが判るのは、上記の4人のプレイヤのうち、プロマネと、(勉強している)上司だ。
一番数の多いコーダとITリテラシの劣る経理のおばちゃんが困る。

また、プロマネの勉強をしていないけど管理できる人なんてのは中小ITには多いだろう。
たとえばプロマネ以外の人のUIがこうだったら…
  • WBSなんて作業リスト
  • マイルストーンなんて合体タイム
  • PERT図もVISIOっぽいアレ
  • リソースアサインなんてお前人身御供ねってボタン
すげー判りやすい。

タスクが詰まったコーダ君にプロマネ業を教えるのはいいことだけど、用語なんかどうでもいい。
経理のおばちゃんだって、見たいものだけ見ればいい。
上司や社長は時間単価が高いのだから、そんなお勉強とかしている暇があったらもっとすべきことがあるだろう。

でも、プロマネは、「作業リスト」なんて書いてあるアプリを選択しないだろう。
だってさすがにそんなアプリ信用できないしw

実際、コーダ君やデザイナ娘がガントチャートを触れなくて、せっかく共有してんのに、メールで僕に報告が来て、僕がガントチャートをいじってる。
かんべんしてくれ。進捗率と、ケツの日時だけでいいから管理してくれと思うのだが、アレルギがあるらしい。


というわけで、
UIなんてプレイヤ毎とかユーザレベルごとにLocalで置き換えちゃえばいいんですよ。
Greasemonky(Firefoxの話題の機能拡張)で。




これがいい商売になりそうだと思った。

  • 既存の社内系システムのUIをもっと使いやすくカスタマイズするとか、
  • 何年も使ってデータが蓄積されたら、このViewじゃ仕事にならない、とか
まあ、多いじゃないですか。

で、原則として「動いているものは触らない」というシステム屋の永遠の不問律があるじゃないですかぁ!

UIの改良とか、難しすぎて作業者に使ってもらえない管理アプリとか、せっかくのシステムがもったいない扱いになっている例なんて枚挙に暇が無い。

PM用、管理者用、コーダ用、デザイナ用、営業用、バイト用、経理用、と、それぞれのプレイヤ用のUIを用意する。
手をつけられない既存システムとの相性はいいし、新規システムでも使いやすいユーザビリティの提供になる。
用語だけでなくカラムを消したり増やしたり、ボタンの有効非有効とか、かなりのことができる。

なんといっても、先日も書いたが最大のSE泣かせである、お客の試行錯誤にUIなら簡単低リスクに対応できるのが良い。


開発部分で、Greasemonkyに吸収させられる部分を切り分ける設計のメリットは大きいと思うがどうか。