2006-08-17

SEはどこで金を稼ぐか

僕の仕事は、プレSEとして案件のある会社さんに行って要件を定義して、提案書にまとめて納得させたら見積に入って仕様に落とすというものです。

…で、これをそのまんまやっても仕方が無いわけで。

プレSEとは何かって、たぶん暴言なんだけど我田引水なんだと思ってます。
大抵の、お客の実現したいことは実現できます。金さえつぎ込めばなんだって出来ます。
が、当然こんな中小に来る引き合いはしょっぱいわけです。

とすると、
  • お客の夢を萎ませつつ、予算を下げ、
  • 同時に頭の中で、既存の資産を流用して開発コストを下げ、
  • でもこれじゃあお客の意欲まで萎えるので、安く出来そうな付加価値を付け、
気が付いたら自家薬籠中というか我田引水というかに絡め取ってしまう訳です。
(だからここで何のテクノロジを使うかは決まるし、構成、規模、概算も実は即答できます)

しかも、これはお客にとっても良い選択で、枯れて安定した技術を安く早く手に入るし、ウチとしても、その分野での実績が積める訳です。
というか、そうなるようにまとめるのがプロの仕事です。

その分野で枯れたベースに、今まで得た案件の独自仕様の部分は、拡張機能としてまとめ、同様の案件を数件こなせば、自社パッケージだの自社ソリューションなどがおぼろげに出来てくるので、名前をつけてパッケージ商品化するのですなw。

で、そういうものが一切ないということは、要するにプロのSEは居なかった訳ですね…。
いわゆるPGと営業のみの会社だと。

まぁ、自社商品が無いのは判った。
カ「開発実績と社内ライブラリ見せてください」
会「開発実績は…pptであるけど、古いよ」
カ「はぁ」
会「社内ライブラリって…とくに…」

資産ゼロかよ!

つらつらと見ていくと、0→100を毎回作ってるよ…。よくて5→100か。
今までの成果物の整理も、Tipsも、ドキュメントもほぼゼロです。

XOOPSやMTなどのミドルウェアの存在もほとんど知らないそうな。

すごい。すごいよねーさん!(誰?)。

んじゃあ、人件費+経費×工数+(抑えられた)利益だけじゃん。
Maxでも社員数の倍数なんだから、工数オーバしたらアウトだし、
何このしょっぱいビジネスモデル?

あのなぁ。ITってのはコピペでなんぼなんだよ。

過去の資産をコピペしておきながら、まっとうに工数分の開発費とってなんぼなんだよ。
まっとうな工数を取る所を、しれーっと若干安くするのが競争力なんだよ。

技術力の蓄積ってそういうこと。
本ばっか積んでても意味無いんだよ!
その本で得た知識を実地で組み込んで廻してバグって苦労してその経緯をみんなで共有するんだよ!
それが生きた知識であり、会社の資産なんだよ。
(…ほんとに言いたいのはこの段落ですよ。引用する人も上の段落じゃなくてここをw)

最初のほうでも言ったけど、お客にとってはそれが安定した枯れたものになるんだからどっちも幸福になるの!

安い!早い!確実!って夢のようじゃん。その夢のようなこと出来るから、ちゃんとしたITベンチャが含み益を得て伸びてるんでしょ。

というわけで解決策の第一歩!
  • まず社内にWikiかSNSを導入し、ソース、Tips、ドキュメント管理。
  • そのための管理マニュアルの整備
  • そして運用の意識改革

ああ、この意識改革が難しい。さてどうするか。