2006-09-01

IT土方から脱出し良質の案件を持ってくる収益モデル

さて、しばらく地方零細IT向けの業務体制の話題から離れていたみたいですね。
個人的に地方ITの負け犬根性も気に入らないが、業務体制が古臭い部分がボトルネックだろうからそこのヒントを少し。

オープンソース化が進んで案件レベルから、特に東京中心に変わってきていることは過去エントリで書きました。
じゃあ、その案件に食いついていくにはどうしたらいいか。
漠然とモダンテクノロジを研究・勉強させている余裕もないだろうし、そんな余裕があるなら、孫請けや人投げでしのいではいないだろうから。
ヒントの列挙になるけれど、収益モデルの転換を図りたい意志があれば手を出せるとおもう。
※ここにあがっている単語で判らなければ、経営者や現役でなくても、IT企業としてヤバイっす。勉強してください。

◆プロトタイプ作成業

Ruby on Railsの到来で去年の半ばくらいから生まれた業務。
大規模開発に入る前に、さっとプロトタイプを作ってしまおう!というもの。
詳細仕様・詳細設計をしない、というか設計をパワポやエクセルに書く行為の替わりに、RoRで実物にしてしまうということだ。
なので仕様書ではなく、RoRアプリとちょっとしたドキュメントを元請の大手システム屋に渡すことになる。

お客にとって紙より実際に動くアプリのほうが判り易い。
RoRの書籍も充実してきたので、もう、誰でも手が出せるといっていいだろう。

案件によるが、詳細仕様はもう、書かない時代にきている。

この業務のミソ
  • お客の試行錯誤に付き合ってあげられる
RoRの開発の速さとカスタマイズの簡単さを最大限に生かすわけです。

SEの最大の苦悩である「お客の仕様の試行錯誤」。ある意味どう巧く蹴るか?がSEの力量だった訳だけど、なんでこれが大きな問題だったのかと言えば、お客が結局の所、試行錯誤を望んでいるからだ。

だってお客は素人だから仕様を見ても実際触らなければ判らないのだから。
というか、自分たちIT屋だって、触って仕様を試行錯誤したほうが望んだもの手に入るでしょ?
ここは非常に有効な潜在需要なので、試行錯誤に仕様から付き合うことを売りにすると、既存取引からひっくり返すことが出来る。最高の顧客満足モデルという演出でアピールしたい。

  • 安い、早いで案件を取れる
  • 正式版ではないので、厳密なものを求められない(のでRoRの練習を兼ねられる)
というあたりもメリットだろう。

さて、
試行錯誤に付き合い、仕様がFIXしたら(クライアントが満足したら)、その辺でタイミング良く
「別に、これで正式版にしても大丈夫ですよ?こことここを少しいじってデザインをかければ」と、しれっと言い放ち、

  • 元請システム屋から全面受託してしまいRoRで少しいじって納品

敵に廻していいなら、

  • 元請システム屋をぶっこぬいて、エンドユーザ直に持って行く

という流れを、(出来る出来ないは別として)頭の片隅に置きながら折衝する。
目標は、元請のシステム屋やSIerの下請けでなく、彼らから仲介や紹介された直請け受託にしていくことだ。

下請けで食らう搾取と、仲介料を払うのとは内容が全然違う。
エンドユーザの顧客満足度をきちんと保っていれば、今後のカスタマイズや別案件という形、さらに紹介という形で、直請けが増える。

さすがに言えるのはこんな感じのヒントだけだけど、時代に乗り遅れたIT土方にとっては、まず、孫請けと人投げからの脱出をはかり、金を持ってくることが重要だ。

これくらいの踏み込みなら、管理者や営業権限で何とかなるだろう。
案件の実績で金を運びながら、上層部と若い子を教育していくことで、巧くソフトランディングをしたい。