2006-08-23

DIYマッシュアップで、Web2.0ビジネスモデルはどうかわるか

マッシュアップを容易に--DIY型サイトが進めるエンドユーザーコンピューティング - CNET Japan

「私が自分の家族のためにしてやったことは、実は、すべてのエンドユーザーが必要としていることなのではないのかと常に感じていた。もっと良い解決法があるはずだとね」(Calbucci氏)

 そこで、登場したのがエンドユーザーによるDo-It-Yourself(DIY)型ウェブサイトである。Calbucci氏が立ち上げたSampaを 含め、最近、エンドユーザーがウェブアプリケーションを自作できるサービスを提供する新興企業が増えている。こうしたサービスを利用すると、ユーザー同士 でスプレッドシートを共有したり、異なるウェブサイトからの情報をマッシュアップしたりして、ウェブサイトを構築できる。



「まっしゅあっぷ」という単語を知った瞬間に100人中100人が思いつくパンドラの箱が開きそうだ。
おりしも表計算WebアプリGoogle Spreadsheetsに続き、WebワープロのWritelyが公開されたからなおさらHotな話題だ。AptanaなんてDreamweaver殺しなIDEも話題です。これ、全部(表面上は)タダだし。
※一昔前にGIMPやOpenOffice.orgの記事を煽っていたのにイマイチ浸透しなかったのとは違い、あのしちめんどくさいインスコ不要なので、全く話は異なる。AdobeやMSの危機度は尋常ではないだろう。


さて、この誰でも思う今後のアプリケーションのあり方として、処理速度の価値より共有と統合の価値が上回るのではないか。
(処理速度は、通信/Ajaxレンダ共に、待ってればすぐあがるし)
共有統合の価値は、零細な本ブログで妙に突出した Web2.0 : スライドして統合するパクリにあるように、DRY(Don't Repeat Yourself)がこれからの肝になる。
※サービスが多すぎて、何度も同じスケジュールをエントリしたり、エントリし忘れて別環境でそのスケジュールを忘れたり、管理負荷が高すぎることになるから統合しろ、ということ。

おもしろくて、便利で、情報収集効率が高くて、客観的意見のサンプルもとれるいわゆるWeb2.0サービスだけど、僕だと7サービスを常用していて、休眠とまでは行かないレベルだと今数えたら23サービスあったw
まぁ、これは職業柄だから異常なんだけど、普通のITリテラシを持つ技術屋ならBlogline+mixi+はてな系+Google系くらいは標準だろう。これだけでやはり常用で5サービスは軽く超える。

GoogleのSpreadsheetsとWritelyは、どうせすぐに糞リッチなAPIが揃うだろう。
他社も追従してくるだろう。機能合戦になって、しかし機能合戦には限界があるし、前に話したとおり、UIの使いやすさ革命をおこそうにも、ワープロや表計算のデファクトスタンダードがMS Officeである以上、(UIの慣れ>>>>UIの発展だから)、このアプリケーションは、最高に進化してもMS OfficeルックなWeb Officeの域を出ない。(多分w)

じゃあ、どうなるか、というのがこのDIYマッシュアップだ。
特に、DRY(Don't Repeat Yourself)を目的とした、マッシュアップだ。

例えば社内文書管理で考えてみよう。

DRY度
  • LotusNotes/FileMaker >>>>>>> Excel

他アプリとの互換リレーション性
  • Excel >>>>>>>LotusNotes/FileMaker


要は、DRYというのは、実質タダで付いてくるExcelがあるにもかかわらず、あの高い導入費でLotusNotesを入れる企業が結構あるくらいのビジネス上の価値があるということだ

じゃあ、よりOfficeに近い(or近づくことは間違いない)SpreadsheetsやWritelyは、マッシュアップされた例として、

日々、社内SNSやWikiにアップしている仕様やドキュメントをボタン一つで客先用ドキュメントに整形させたり、仕様書とリンクしたToDo表とかがすぐに思いつかされる。


これが、記事にあるような、そこそこのスキルの素人が組めたりしたら、我々はどうやって生きていくのかwと。

一つの回答は、日本に限ればサイボウズさんのネットを日本語化する:Japanize だ。
これは、
外国語のウェブサイトのユーザーインターフェイスを日本語化するサービスです。Mozilla Firefox の拡張機能 (エクステンション) をインストールするだけで、いままで英語だったウェブサイトを日本語で操作できるようになります。
というサービス。Google系やdel.icio.us、Flickr、YouTubeあたりはほぼ完了している。凄い。

まず、大抵のWeb2.0サービスは、まず英語なんだな。一般人に元サービスを意識させないくらい日本語化させる。日本語化のアプローチはJapanizeさんがWikipediaよろしく、管理だけやって集合知にまかせる。
※サイボウズさん、お気づきかどうか知りませんが、Japanizeって天下取れるネタですよ?DIYマッシュアップにコミットすれば、Japanize経由で業務用トラフィックの何割占めたりできますよ

日本語化したら、今度は、見た目の整形が残る。
どういうことかというと、こういうオープンなサービスはカスタマイズと相性が悪い、ということ。いやAPIあるじゃん!と言われるだろうが、このDIYマッシュアップの行き着く先は今僕らが開発してる社内用管理システムとかの代替に(主にコスト面で)移項していくものだ。UIの修正依頼や駄目出しを年に何回食らうか思い起こせばいいだろうw

Ajaxで整形された、UIをJavaScriptで再整形させたり、UI追加したりという部分を開発していくというビジネスだ。

こんな感じで、Firefox拡張やブックマークレット、さらにはGreasemonkeyといったブラウザというローカルのレイヤで何らかのスクリプトを走らせるというアプローチが次世代ビジネスモデルになるのではないか。
付け加えるなら、Japanizeのようにコアな部分を自社が握るモデルは理想系である。

  1. 各社の公開APIを徹底的に研究
  2. 日々更新去れバージョンアップされる情報を蓄積
  3. その研究DBが企業資産になるように計画を立てる

知識、速さ、整形力をもとに、要件定義とコンサルを強化する。非ITのB向けDIY部門だ。


まぁ、日本って「日本語」のおかげで、Web2.0が歪んで存在しているのに、そこを突くビジネスが少ないなぁ。と。