2006-09-11

優秀なコーダ/プログラマを確保する方法

だんだんネタがなくなってきまして、とりあえず週2~3更新にしようと思います。
まあ、普通の更新頻度ですよね。

というわけで表題の記事。
ベンチャ/中小ITにとって最大の悩みは離職率の高さだろう。

  • 優秀なPGは来ないw
  • せっかく育てて優秀になったと思ったら去るw

というわけで、PGが無能ばかり残って、作業効率は低いわ、品質は低いわ、せっかくヒットしたシステム作ったと思えばスケーラビリティ低すぎるわ手をつけられないわ。

世の中、ベンチャのノリが好きな人は多いし、実際革新的なことが出来るのもベンチャだから、優秀な人がいるベンチャは多いよね。

でも、なんつーか、ベンチャと中小ITは別物なわけで。

ベンチャ好きなPGはいても、IT土方を好きなPGはありえない。

既にこの世に五万とある機能を糞鈍重なシステムで作らされる徒労感ったらないし、レガシ化してるテクノロジ触ってもかけらも萌えないし。
モダンテクノロジ触れなければ、自分の将来にとって死活問題だから、そりゃ逃げるっつーの。

あげくに、給料安い、安定感無い、周りのレベルは低い、負け犬根性、福利厚生は酷い。ってんじゃ、いつくわけないよなー。


このBlogでさんざん人投げ/孫請け脱出を説いてるけど、「カツユキさんのいう人投げ/孫請け会社が、Blogで情報収集したりビジネスモデルを見直したりするわけねーじゃん」と、リアルで知ってる読者に突っ込まれて二の句も告げなかったわけですが、まあ、そういうもんだろうなぁ。そんなフットワークよければ人投げなんかしてないわな。


じゃあ、メンバが揃えば、人投げから脱出するかな?と思って、ウチのほとんど金がかからない改革案を書いてみようと思います。

つまり、テーマは

カッコいいベンチャみたいなことは出来ない会社
(技術ややりたいことでは求人できない)

・給料をまともに出せない。出したら社内バランスが崩れる会社
(社長がケチ、まわりがやっかむ)

・人を呼べる実績も、社内体制も無い会社
(人投げ・孫請けで実名で実績を公開できない。品質/工程管理の体制が無い)


というような寄り付きたくも無いところに、優秀なPGを呼び込み、育ったメンバを逃げられずにする。そういうメンバが揃えば、少しづつ違った試みも出来るだろうし、サービスの成功率もあがるだろう。


◆田舎を活かす
力ある人の都落ちを狙う。
首都圏の劣悪な住環境、ヒートアイランドで4月~10月まで吹く風が人の吐息みたいな温度と湿度、外で遊ばない子供達に自分の子育てが不安、田舎生活や古民家ブーム、車好き(首都圏で車維持は大変)など、私生活面から都落ちをしたい人は結構いる。

特にデスマーチプロジェクトを終えて、パラダイス妄想に入っているところにうまくFitすると大物も釣れるかもしれない。

優秀な人材がどれだけ稼ぐか算段してみれば、古民家を社宅として(500万とかである)みたり、田んぼや畑を借りてあげたり(休眠田畑は年2万円くらいで借りられる)、いっそ引越し&家賃補助したって30~50万だから求人広告に出すより安い。



Macで仕事させる
マカーですよ。マカー。
OS9時代はともかく、今のOSXで職場のLANに入ってきても、共同作業しても不都合は全く無いです。Windowsとの親和性は高いし。

昔から、アプリ間をぐりぐり移動しまくりながら作業するタイプはMacの方が効率よいし、なにより、MacはIntelCPUに移行したので、BootCampで今やほぼ標準でWindows/Macのデュアルブートの時代。PalarelsというMacOSX上でWinアプリをシームレスに開ける技術も十分実用だ(相当複雑なアプリ以外)。
ふつうにLAMPやってる限りだと、MacOSXで作業してなんら問題は無い。
Railsも問題ない。MovableTypeも問題ない。
問題ないどころか、Apacheは標準だし、PHP、Perl、Rubyも標準。MySQLも最新が動く。つーか、GUIの豪華なUNIXなんだし。

というふうにデメリットゼロ状態なのに、Macを使わせない会社が多い。
僕個人がマカーなので言うが、Macで作業できるなら、少々条件が悪い所にいってもいいw。
WinのGUI触って感じる不快感を高待遇でン十年…、とMacのGUIで少々待遇が悪い不快感とは、そこそこ天秤があう。
もちろん実力があれば給料も交渉できるし…、と思うだろうしな。

そのマカーがWebObject使いだったりしたら、いきなりJava大規模サイトフレームワーク構築体制が出来てしまうしw

※あえて出費といえば不正インストールで済ませているOfficeは正規のMac版Officeを買わなければいけないのと、レーザプリンタをPostScript対応にしなければいけないくらいか。マシン代は今のMacは安いのでDELLと同レベルだから大丈夫。



私服OKにする
田舎に来て一番驚いたのは、コーダやSEでも7割以上スーツの会社ということ。
いやー、スーツでプログラムはうてねーだろ、と思うのだがみんな黙々とやってる。
大チャンスじゃないですか!
単に私服とうたうだけで、ヘッドハンティングタイムですよ。ただですよただ。
スーツの営業+私服の技術者が、仕事とるうえで最強というのは、ビル・ゲイツの時代からずっと変わらない。もちろんTPOによる。
下請けに出していた身から言いますが、スーツのPGってすっごい胡散臭いし。



会社から徒歩圏内だと家賃を出す
これは、前の会社でやってた。敷金礼金も出してあげていた。
通勤時間が短いというのは実はすごいメリットだし、ぶっちゃけ残業も苦にならないし、賢い方法だと思う。



出勤カレンダ/残業をケチらない
隔週土曜日出勤とか、残業費固定とか、経営者が思っている以上にすっっっっっごく萎える。
仕事が多くて、結果として隔週週休になるのは、実は意外と気にならない(これ、IT業界の不思議w)。
残業代申請も、面倒くさくてやらない人も多いし、もしくは自分のせいで遅れたから、と申請しない人も多い。
おんなじ結果なんだけど、デフォルトが劣悪だとどーにも凄く萎える。
これ、離職率を上げている原因ですよ。


フレックスの導入とか、たまーの自宅作業の許可とか色々考えられるけど、手っ取り早くデメリット無しだとこんな感じかな。

マカーは本当に反応が凄いので、是非試すべし。

2006-09-07

Greasemonkyでパーソナライズド・ユーザ・インターフェースが来る!

パーソナライズドUIなんて、なにその2005年8月?
と思われるかもしれないけれど、まぁ、読んでください。

パーソナライズド・ページだのMyPageだのは、もはやWebサービスの必須要素となったらしい。

メディア・パブ - パーソナライズドページがブームの兆し,ビジネスにもなりそう


と、メディア・パブの田中さんが伝えてくれたように、ブームの兆しというか、デファクトスタンダードになって、ちょうど仕様が決まって開発して公開された時期が、ココのところ重なったのかなぁ、と思う。

 ところで,国内では,パーソナライズドページは今ひとつ盛り上がらない。個人的にも少し前まで,パーソナライズドページを日常的に使うことはあり得ないと思っていたのだが。モノは試しに,Google Personalized Homepageを使ってみた。これが予想外に便利なのだ。


とあるように、田中さんほどの方でも、便利さを再認識する感じになっている。

だが、現在、パーソナライズの敷居は高い。

僕は、Googleは結構前からパーソナライズしているけど、Yahoo!は1週間前にやっとおこなった。
よくできたUIでプリセットのお奨め構成もよく吟味されていると思う。
本当にサクサクセッティングを終えられたので、物足りなくてもっと独自にいじってやろうかしら?というくらいだ。
それでも、敷居は高いと思う。

敷居とはもちろんキャズムのことで、そこそこPCスキルが合ったとしても、「RSSがうんたらかんたら~」が頭に入っている人といない人だと、これがなぜ改造できるのか判らないだろう。
Ajaxを知らなければ改造が簡単に出来るとは想像もつかないだろう。
そもそもITリテラシが低い層にとって、パーソナライズの意義も見出せないだろうし、面倒くさいことに手を出そうともしないだろう(PCの設定うんたらは、どんなものでも全て「面倒くさいという箱」に入れる)。

この調子では、Feedマーケティング屋皆さんの希望の星であるIE7のRSS標準搭載もVistaの基幹技術にRSSが~も怪しい。
僕が一番そういうことを喋っていたのだから、わかるw
RSSのキャズム越えまで、あと2年はかかるんじゃないかな?

だけどさ、現実には、各プレイヤの差異ってあるわけじゃん?
スキルの差もそうだし、専門の違いもそう、同一人物でも家庭/職場/W-Zero3では使い方が違うだろう。
ウチの家庭はOSXだからファーストユーザスイッチが出来るけど、結局妻と共用している。よって一台のマシンでも完全にペルソナが違うとかも珍しくは無いだろう。


話は少し飛ぶが、ASPサービスの欠点って何だろう。

  • 特殊な用途に対応できない
  • 特定の業務に特化した対応が出来ない

ようするにカスタマイズに対応しないわけだ。


例えば工程管理のASPのWebアプリケーションがあるとしよう。
WBSとかスコープ管理とかが判るプロジェクトマネージャというプレイヤと、大学出たてのコーダ君、現場を離れて幾数年の上司や社長、リソースコストをエクスポートしたい経理のおばはんと、まぁ一般的に分けても4つのレイヤが異なるプレイヤがいますわな。

でも、そこそこ機能があるガントチャート付きのプロジェクト管理アプリだと、PERT図だのマイルストーンだの、リソースアサインだのがごちゃごちゃ付いている。
これが判るのは、上記の4人のプレイヤのうち、プロマネと、(勉強している)上司だ。
一番数の多いコーダとITリテラシの劣る経理のおばちゃんが困る。

また、プロマネの勉強をしていないけど管理できる人なんてのは中小ITには多いだろう。
たとえばプロマネ以外の人のUIがこうだったら…
  • WBSなんて作業リスト
  • マイルストーンなんて合体タイム
  • PERT図もVISIOっぽいアレ
  • リソースアサインなんてお前人身御供ねってボタン
すげー判りやすい。

タスクが詰まったコーダ君にプロマネ業を教えるのはいいことだけど、用語なんかどうでもいい。
経理のおばちゃんだって、見たいものだけ見ればいい。
上司や社長は時間単価が高いのだから、そんなお勉強とかしている暇があったらもっとすべきことがあるだろう。

でも、プロマネは、「作業リスト」なんて書いてあるアプリを選択しないだろう。
だってさすがにそんなアプリ信用できないしw

実際、コーダ君やデザイナ娘がガントチャートを触れなくて、せっかく共有してんのに、メールで僕に報告が来て、僕がガントチャートをいじってる。
かんべんしてくれ。進捗率と、ケツの日時だけでいいから管理してくれと思うのだが、アレルギがあるらしい。


というわけで、
UIなんてプレイヤ毎とかユーザレベルごとにLocalで置き換えちゃえばいいんですよ。
Greasemonky(Firefoxの話題の機能拡張)で。




これがいい商売になりそうだと思った。

  • 既存の社内系システムのUIをもっと使いやすくカスタマイズするとか、
  • 何年も使ってデータが蓄積されたら、このViewじゃ仕事にならない、とか
まあ、多いじゃないですか。

で、原則として「動いているものは触らない」というシステム屋の永遠の不問律があるじゃないですかぁ!

UIの改良とか、難しすぎて作業者に使ってもらえない管理アプリとか、せっかくのシステムがもったいない扱いになっている例なんて枚挙に暇が無い。

PM用、管理者用、コーダ用、デザイナ用、営業用、バイト用、経理用、と、それぞれのプレイヤ用のUIを用意する。
手をつけられない既存システムとの相性はいいし、新規システムでも使いやすいユーザビリティの提供になる。
用語だけでなくカラムを消したり増やしたり、ボタンの有効非有効とか、かなりのことができる。

なんといっても、先日も書いたが最大のSE泣かせである、お客の試行錯誤にUIなら簡単低リスクに対応できるのが良い。


開発部分で、Greasemonkyに吸収させられる部分を切り分ける設計のメリットは大きいと思うがどうか。

2006-09-05

アーリアダプタ最適化(EAO)をもっと考える

昨日のエントリの続き

概要
サービス立ち上げ時には、EAOが必要。
EAOを行うには情報収集が必要。

アーリアダプタの動向を見るために
  • RSSリーダ
  • SBMウォッチ
  • その解析(特にキャズム越え)
  • 解析結果をサービスにフィードする計画(PDCAサイクル)
  • その計画の共有
を方針とせよと。
あれ、要約したらこんないすっきりしたぞw

で、今日はその根拠と実地について。

まず、前提として、このBlogのコンセプトにプライドはない。
基本的に弱者の戦術(by野村克也)だし、中小ベンチャが立ち上げるサービスを助けようと思っている。

なのでぶっちゃけると、アーリアダプタ層に媚びろ、と。

彼らが気に入り、彼らが普段言っていることを尊重し、ちくりと独自性をくすぐる。
それ以上の踏み込みは、(楽しいけど)リスクだ。
前にも言ったが、独創的な仕様は、絶対値が優秀でも、Web界の現実的仕様として優秀とは限らないからだ。

ところで、日本は、当たり前だけど非英語圏であって、英語リテラシはかなり低い。
Geek層は別として、基本的に海外のサービスは日本人に利用されていない。

なぜならCGMもフォークソノミも日本人ユーザの絶対数を必要とするからだ。

絶対数が必要ということは、キャズム越え周辺のアーリ/レイトマジョリティが必要で、そうなると英語圏サービスは論外である。

つまり、英語圏で評価を得ているサービスは、日本という特殊環境下では、たんなるヒントであり、そのヒントは成功実績の解析済みというおまけまである。

だから、情報が物言うのだ。

開発コストと品質を大幅に上げるオープンソースコミュニティも、ちゃんとチェックしていると恐ろしいほどの数が出回っている。
現存するWebサービスでオープンソースされていないジャンルはほぼ皆無だ。SNS(OpenPNE)、EC(osComerce)、CMS、SBM、スケジューラ、Todo、グラフ/チャート、DB(山ほど)だ。
ほか、超絶開発環境RoRなどオープン系フレームワークも、リッチUIが簡単に出来るAjax系フレームワークなど、メジャーなものだけでも1週間で1ダースは生まれている。
実績付きのサービス実験と、稼動実績が山ほどあるオープンフレームワークなんて、知ればよだれをたらさないわけ無いのに、全くコミットしていないのは、単に無知だからだ。
知ってもそれを血肉に出来るビジネスモデルを想像できないからだ。

毎日、浴びるほど情報の渦に身を浸して、センスを磨けと。
ほとんどスポーツに近い。考えるまでも無く、何がキーなのか反射的に判るようにならないと、駄目だ。

かく言う僕もそんな境地にはいったことも無いが、やっとWeb2.0センスを磨き続けないとヤバイ、格差は開く一方だ、という怖さだけは感じることが出来るようになった。
1週間ROMれ。仕事だと割り切って手を止めてROMれ。もしくは上司をROMらせろ。
kokepiさん(最近どうしちゃったのかしら)とか和蓮さんとかIT Blog界のスタープレイヤの過去ログとトラバとブックマークを漁れ。

っていうか、まずそのIEを閉じて、SleipnirかFirefoxかLunascape入れれ。
タブ開きまくって、気になるキーワードを横軸で見比べたり、知らない単語をWikipediaで調べたりするのだ。

社内にSBM無いのって馬鹿なんじゃないの?と気づくだろう。

彼らイノベータや、アーリアダプタ達が、どういうサービスを志向し、どういうビジネスが成り立つか予測していることを精査するのだ。

  • Web標準準拠(そこのActiveXアプリ作ってる奴、「W3C」って500回書き取りしとけ)
  • 情報密度を下げるためのAjax(LPO。800*600の中に出来るだけの機能を入れたければ、畳んだりスポットしたりしなきゃ駄目)
  • 迷惑にならない程度のAjaxこけおどし(意外と重要w)
  • Blogへの親和性(PermaLinkと、ユーザ登録無くて閲覧できるサービス画面)
  • 口コミのしやすさ(100サイトくらい研究して北風と太陽の説話を思い出しながらUI仕様を永久に練り続けろ)
  • 口コミ閲覧性(メインコンテンツがこっちにひっくり返るくらいにならないと駄目)
  • RSS Feed(ただ垂れ流すんじゃなくて、ソートした情報を配信できるように)
  • OpenAPI対応(当分、計画や構想を告知しているだけでイイ)


余談だけど、Mac対応をサボるのはかなりの機会損失だと肝に銘じておいたほうがいい。
大概のMacユーザは、新しい物好きでUIにうるさく、一度ファンになったらかなり忠実なユーザになるし、インフルエンサになる。
家庭ユースにだけ限れば、10%弱(と某サービス社の資料にあった)のシェア。
(アクティヴユーザが多いのと20~30代に分布が多く、アーリアダプタ層比率が異様に高いため、と資料にある)

つーか、せっかく使いに来たユーザにサービスもさせませんって会社がサービスプロバイダの資格があるわけ無いだろ。いまどきWeb標準にはそこそこ準拠してるんだから、たいした手間でもないでしょ?>Gya○とかさw

Web標準はこれからの時代かなりクル。これは確定事項だ。
なぜならケータイユーザが流れてくるからだ。

NetFront/jig/MobileOperaに対応、はまだ時期尚早だけど(実装がまだまだだし)、これらMobileブラウザはあっという間にWeb標準に対応してくる。
現行サービスのMobileブラウザ対応で、Web2.5バブルが生まれるだろう。

逆手を取って、Mobileブラウザ全対応とかもアリだ。
今ならそれだけでニュースになる。
※リテラシの高い人へ。これ何人のBlogインフルエンサがエントリ書いてくれるか想像つくでしょ?W

MacやMobileブラウザ対応は保守やサービスじゃない。
広告費計上してもいいものだと考えるくらいの感覚が必要じゃないだろうか。

流行らないかな~EAOw

2006-09-04

Web2.0サービスの必須事項!EAOを提唱する

EAO。
昨日の日曜日、深煎りマンデリンブレンドを飲みながら、再放送のNHKスペシャルでスーパーサウルスに慄きつつ、僕が作った。ぶっちゃけ思いつき。

Early Adaptor Optimization = アーリアダプタ最適化

事の発端は、Life is beautifulのSatoshiさんのこのエントリ


CGMサービスの主役はサービスそのものではなく、ユーザーが作ったコンテンツ

全文がキーワードに満ちているので引用しにくいので以下に要約します。
※お急ぎでない方は出来ればクリックしてSatoshiさんのエントリを見てください

某サービスから暗にBlogで取り上げて欲しいとSatoshiさんをイベントに招待。Satoshiさんもよく出来ているサービスなのでBlogで取り上げるのはやぶさかではないのだけれど、Blogに貼り付けできない。
なぜなら、ログイン済みのユーザがリンクを押下するとコンテンツにたどり着くのだが、新規ユーザのリンク押下だと、ユーザ登録画面が表示されてどんなサービスか見られないから。
ブロガから見ると致命的な欠陥である。せっかくのCGMサービスにつき物の、バイラルマーケティング効果が台無しになるからである。

アーリ・アダプタが作ったコンテンツを、他の人がいかに簡単に楽しむことができるように設計しておくことがものすごく大切になってくる。
まっさきに「mixiの成功は何よ?」と思うが、あれは例外とした方がいい。Web2.0という言葉もないし、CGMなんて流通し始めたばかりの時代。

※ちなみにmixiの普及は、97~8年の個人サイト黎明→全盛前夜と似ている普及モデルで、加速度が違うのはPCの普及というパイの大きさと個人サイト構築の手間よりはるかに簡単なmixiのCMS(?)UIにある。
あの時期に個人サイトを運営してた人ならわかると思うが、趣味の合う人を検索して(InfoseekやgooやExciteで!)全くの他人に掲示板に書き込んでリンクしあってというのが当たり前だった。僕は99年に幅を広げようと同じように検索して趣味が合いそうな人のサイトに書き込みして仲良くしようとしたら知人間だけの閉じた系が前提で「うわ、他人が来てなれなれしい。キモっ」という感じが漂ってきた。
mixi初期はミュージシャンや著名人も本名だったりしてマイミクになれたり、日記検索から他人につけた足跡から全く知らなかった友達ができたりした。
今はかなり99年の個人サイト期に似てきている。mixiのダイナミズムが落ちている。これは多分mixiの今後にとって深刻なこと。

閑話休題。

前にも言ったけど、Webサービスの運営テーマは「北風と太陽」。
Web2.0とは何か?といえばこの北風と太陽の説話の太陽の権化なんだ。


Webの企画とは、

  1. 来てもらう
  2. 見てもらう
  3. 使ってもらう(含:買ってもらう)
  4. リピートしてもらう
  5. 口コミしてもらう
  6. 1にもどる

というサイクルを取らなければいけない。必須である。


よく、「とりあえずは1~3でいい」という運営者がいるが、大間違いである。
1~6の全てを考えられる限り考え抜いて、打てる手を精一杯打って、やっとWeb2.0でいうところのベータ版である。
ここから実地で運営した改善点(PDCAサイクル:計画(Plan)→運営実行(Do)→運営結果の検証(Check)→運営改善(Action)。わざと意訳)で、永久改善の無限ループをするのだ。

このなかで一番頭脳を使い、一番試行錯誤しなければいけないのが5.口コミしてもらうだ。

まず、徹底して情報通であることだ。

  1. 企画者はRSSリーダに最低30は登録すべし
  2. 企画者ははてブとdel.ico.usにはりつくべし
  3. 企画者はせめてtechcrunchni日本版は全部見て出来るだけ実際に触るべし
  4. 企画者はtechcrunchで気になったサービスでBlog検索してアーリアダプタの感想を見るべし
  5. 企画者は社内のグループウェア/Wiki/SNSでもなんでもいいから気になったサービスのキャズム越え評価を多人数で行うべし
  6. 企画者はNewsingや2ちゃんねるで、アーリ/レイトマジョリティの反応を見るべし。該当スレがなければ建てるなり煽るなりすべし
  7. 企画者は1日の半分を情報精査に使うべし
  8. 企画者は上記情報を元に次期PDCAサイクル概略図を管理し、社内で共有すべし

長くなったので、このエントリは明日に続く

あなたの会社の上流工程担当者はRSSリーダに何件登録している?

※公開後に訂正(06.09.03 14:21)1日の半分はいいすぎ。いや、過度期はそれくらいしないと駄目だけど。なれると2時間で収まるが。

2006-09-01

IT土方から脱出し良質の案件を持ってくる収益モデル

さて、しばらく地方零細IT向けの業務体制の話題から離れていたみたいですね。
個人的に地方ITの負け犬根性も気に入らないが、業務体制が古臭い部分がボトルネックだろうからそこのヒントを少し。

オープンソース化が進んで案件レベルから、特に東京中心に変わってきていることは過去エントリで書きました。
じゃあ、その案件に食いついていくにはどうしたらいいか。
漠然とモダンテクノロジを研究・勉強させている余裕もないだろうし、そんな余裕があるなら、孫請けや人投げでしのいではいないだろうから。
ヒントの列挙になるけれど、収益モデルの転換を図りたい意志があれば手を出せるとおもう。
※ここにあがっている単語で判らなければ、経営者や現役でなくても、IT企業としてヤバイっす。勉強してください。

◆プロトタイプ作成業

Ruby on Railsの到来で去年の半ばくらいから生まれた業務。
大規模開発に入る前に、さっとプロトタイプを作ってしまおう!というもの。
詳細仕様・詳細設計をしない、というか設計をパワポやエクセルに書く行為の替わりに、RoRで実物にしてしまうということだ。
なので仕様書ではなく、RoRアプリとちょっとしたドキュメントを元請の大手システム屋に渡すことになる。

お客にとって紙より実際に動くアプリのほうが判り易い。
RoRの書籍も充実してきたので、もう、誰でも手が出せるといっていいだろう。

案件によるが、詳細仕様はもう、書かない時代にきている。

この業務のミソ
  • お客の試行錯誤に付き合ってあげられる
RoRの開発の速さとカスタマイズの簡単さを最大限に生かすわけです。

SEの最大の苦悩である「お客の仕様の試行錯誤」。ある意味どう巧く蹴るか?がSEの力量だった訳だけど、なんでこれが大きな問題だったのかと言えば、お客が結局の所、試行錯誤を望んでいるからだ。

だってお客は素人だから仕様を見ても実際触らなければ判らないのだから。
というか、自分たちIT屋だって、触って仕様を試行錯誤したほうが望んだもの手に入るでしょ?
ここは非常に有効な潜在需要なので、試行錯誤に仕様から付き合うことを売りにすると、既存取引からひっくり返すことが出来る。最高の顧客満足モデルという演出でアピールしたい。

  • 安い、早いで案件を取れる
  • 正式版ではないので、厳密なものを求められない(のでRoRの練習を兼ねられる)
というあたりもメリットだろう。

さて、
試行錯誤に付き合い、仕様がFIXしたら(クライアントが満足したら)、その辺でタイミング良く
「別に、これで正式版にしても大丈夫ですよ?こことここを少しいじってデザインをかければ」と、しれっと言い放ち、

  • 元請システム屋から全面受託してしまいRoRで少しいじって納品

敵に廻していいなら、

  • 元請システム屋をぶっこぬいて、エンドユーザ直に持って行く

という流れを、(出来る出来ないは別として)頭の片隅に置きながら折衝する。
目標は、元請のシステム屋やSIerの下請けでなく、彼らから仲介や紹介された直請け受託にしていくことだ。

下請けで食らう搾取と、仲介料を払うのとは内容が全然違う。
エンドユーザの顧客満足度をきちんと保っていれば、今後のカスタマイズや別案件という形、さらに紹介という形で、直請けが増える。

さすがに言えるのはこんな感じのヒントだけだけど、時代に乗り遅れたIT土方にとっては、まず、孫請けと人投げからの脱出をはかり、金を持ってくることが重要だ。

これくらいの踏み込みなら、管理者や営業権限で何とかなるだろう。
案件の実績で金を運びながら、上層部と若い子を教育していくことで、巧くソフトランディングをしたい。

2006-08-31

こんなシステム屋は嫌だ! ~素人でもすぐ出来る駄目IT屋選別法

今日は、完全に一般ピープル向けで書きます。
よって技術屋さんには読むにうっとおしかったり専門用語を使わなくて判りにくいかもしれません。
が、耳に痛いものもあると思うので、読んで損はないかと。

今までのお客さんや関係者から仲良くなってからいろいろ聞いたものから、プロの目から見て感心した確認法を書きますね。


書類編

・全角英数文字が使われている

ABC←が、全角英数文字です。
ちゃんとした技術屋は絶対に全角英数は使わず、ABCと書きます。

・音引きがついている
音引きとは、コンピュータとかプロバイダとかサーバとかの単語の最後の「」のこと。
JISという工業規格で、技術文書に音引きをつけてはいけないと決められていて、ちゃんと教育を受けた人は、絶対に使いません。

これらから見たその会社の問題点は、

  1. 社内の表記規定がない
  2. ITリテラシの低い技術者がいる
  3. 会社が外からどう見られるかを意識していない
  4. 「標準」や「記述ルール」に鈍感

※ただし、営業さんが作った文書には全角英数文字が入ってくる場合もありますが、この場合、技術屋さんのチェックが入ってない可能性があります。


では、何がまずいのか。
ほとんど全てののソフトウェアは、何らかの文字を表示します。
ところが、コンピュータがアルファベットや漢字ひらがななどを認識するのは少し難しいのです。文字を理解させるコンピュータ向けの書き方(ShiftJISとかというメニューを見たことありますか)の種類も多く、そのせいでいろんな問題を生んで混乱して、それを乗り越えてきた歴史があります。
デリケートでシビアな仕事をしてきたIT会社は、文字の取り扱い技術をしっかりと確立しています。
無意識にそれが癖になるようにするのが初動教育ですが、最近教育もろくにせずにいる会社が多い。また、単なる文字の書き方なので、非ITの人でも判断付きやすく、営業さんや技術さんは厳しくチェックします。だって恥ずかしいから。

たかが文字の書き方ですが、こういう文化があるIT業界に生きていながら、基準に対して無頓着な会社は、ソフトウェアのプログラミングでもルールを守らなかったり、特定のプログラミング法を使っていて、不具合や故障が多かったり、「○○さんのパソコンでだけ動かない」とかが起こります。

さらに、その発注したシステムをさらにグレードアップしようとしたら、ルールめちゃくちゃでとりあえず動いているだけのソフトウェアだと判明したりして、「どうにもならないから一から作りなおしましょう」とか、無茶苦茶なのをどうにかするのには日数がかかったりして、コストが数倍に増えたりします。

記述法やルールに鈍感な会社は絶対に避けましょう。



技術チェック編

・その会社のWebサイト(ホームページ)をInternetExplorer以外で見てみる

世の中にはWindowsの「e」マーク以外でもインターネットが見られます。
FirefoxとかOperaとか、MacではSafariとか実はいろんなインターネットを見る方法があります。

IT会社には、社内の品質チェック項目があるのですが(ない会社も多いけどね!)、素人でもわかるなら、FirefoxでIT会社のホームページを見てみましょう。
レイアウトがガタガタになったり、文字が飛び出したりしていませんか?


InternetExplorer(「e」マーク)をWebブラウザとかブラウザいいます。
主要ブラウザというのがあって、普通のIT屋さんはInternetExplorerとFirefoxとSafariでちゃんと動くように作ります。またテストする人が、動かないと動くようになるまでプログラムする人をお家に帰らせませんw
でもこれだと、テストの工数が増えるし、残業代もかかりますよね?
どうしようもないIT屋は、お客様の製品の品質より残業代をケチることを優先します。「どうせお客は判らないから」を合言葉に!

ほかにも、簡単なチェックはそのIT会社さんのホームページにお問い合わせのフォーム(ブラウザの中で文字を書いてメールを送ったり掲示板に書き込みできるもの)があるなら、そこに半角英数文字で「"とか'(Shiftキーを押しながらキーボードの上の方にある数字の2や7を押します)」を書いて、送信とか書き込みのボタンを押してみましょう。
変な動作するなら、その会社は駄目です。
また、ソフトを納品してもらったら、上記のFirefoxで見てみるとか半角で記号をいっぱい記入してみるとかして見ましょう。

これだけのことで、不具合を見かけたら、保障します。完璧に詐欺にあっています。
「素人には判らないから」となめきって手抜きしています。姉歯です。


クレームを入れて直してもらう?
もう、こうなるとそんなこと信用できません。
素人じゃ、その会社がちゃんと作ったのか?テストしたのか?挙動がおかしくないか?変なプログラムを書いていないか?など判りません。

その旨を強く通告した上で、お金を払わず、

Selenium IDEで検索して、なんか取り扱ってるなーとか研究してるなーという会社を見つけて、事情を説明して第三者チェックを依頼してみましょう。
何社かあたれば、受けてくれます。

もちろんこの経費は元開発のIT屋に払うよう請求しましょう。
拒否られたら、あなたの会社のある都道府県名+IT+弁護士で検索して相談したり、お役所や商工会議所に通告しましょう。

あなたのコンピュータのモニタに見えているソフトウェアや高いお金で作ってもらったホームページの画面がどんなにしっかりしていても、どんなに綺麗でも、裏側はボロボロだったりします。悪徳業者は耐震偽装マンションだけではありません。IT屋やホームページ屋の悪徳業者もいます。

特に地方IT屋は、お客が理解できないのをいいことになめきっています。
かくいう、ウチの会社も僕が入るまで品質チェックの基準も無かった。テストする環境も無かった。つーか今も策定中。管理者は「そこまでするの?」とかいってるしw


誇りのもてない仕事の為に遅くまで残業して毎日を過ごせるほど、僕は精神的に強くはないし、同業者が詐欺やってぬくぬくしてるのは迷惑だし。

さくっと断言しますが、品質チェックをしていない/甘い企業の理由は、甘えか悪意しかありませんよ。

2006-08-30

オーマイニュースと群集の知 - 2ちゃんの意見も案外正しい

良い情報、良いサービス、良い商品の、自律性フィルタリンガとしての集合知/群集知を使う、というのがWeb2.0の基本概念の一つだ。

日本で本家ほどスラッシュドットやdiggぽいものが流行らないのも、Newsing等のニュースアグリゲータが伸びないのも2ちゃんねるのせいだろう。
アングラ、便所の落書き、ごみ溜めと散々なことを言われ、ニートやひきこもりの温床のように言われる2ちゃんねるだが、情報の精査とモラルに関して優秀だと思うのだ。

はからずも話題になってしまったオーマイニュース(Oh My News 以下OMN)ではっきりと浮き彫りになったんじゃないかと思う。

一応、OMNの概略。
ジャーナリスト鳥越俊太郎を編集長として向かえた韓国老舗のニュースポータルの日本版。さる08月28日に正式稼動した。出資は韓国政府に公的資金を投入された半官の韓OMN社とSoftbank。
「市民記者」という実名登録の一般人記名ニュースがコンセプトで、鳥越編集長曰く 「2chはどちらかというと、ネガティブ情報の方が多い。人間の負の部分のはけ口だから、ゴミためとしてあっても仕方ない。オーマイニュースはゴミためでは困る」(ITmedia)
 「ブログはそれでいいんです。匿名掲示板とか、ブログの存在を全く否定する気はない。 彼らはそこで遊んでいればいいし、楽しんでいればいい」(月刊「FACTA」)
と宣戦布告。公正中道なニュースサイトを目指すそうな。

Openしてみるとサヨク系プロ市民や著名反日活動家からの感情論、印象論がニュースとして配信され、「ごみため」とまで言われた2ちゃんねるから、多くの論理的反論がコメント欄に埋め尽くされた。
またワザと過剰にサヨク風な典型文を投稿した所謂「釣り」文章が、ニュース記事として公開日のTopニュースにされ、それを暴露する投稿まで載り祭りとなった。


実は、2ちゃんねるを信頼している。(こういうこというと「プ」とか言われそうだけど)
家電の購入、観に行く映画の選別、アプリ購入の検討など、必ず2ちゃんねるを見て決めている。
もちろん、2ちゃんねるのスレの1レス単体では信用しない。
が、2ちゃんであいまいな発言をして、一斉にツッコミ入れられて焦ったことのある人なら判るだろうが、嘘や非論理的部分、知識不足などは即座に訂正が入る。しかもソース付きで。

Web上のデータとは玉石混合が基本で、どうやって玉だけ取るか?その玉のなかでも欲しい玉だけ早く探すか?にかかっていって、その為のタグ/フォークソノミやRSSリーダやSBMなのだが、1つ1つはシンプルなのだが、民主主義過ぎてタグ打つ側の人間までも玉石混合していく。
結局、タグ打つ人をタグ打ちして管理(はてブやdel.icio.usの他人のブックマークをRSS購読するなど)することになる。
単体テストは巧く動いたけど、結合テストが鈍重で問題だらけなシステムみたいという感じ。

2ちゃんねるだと、あいまいなレス→ツッコミが非常に早くソースがついてくると1レス+ソースの確認で終わる。数時間ほっておけば、誰かがそのソースを見ておかしければさらに突っ込み返してくれてたりする。その議題が専門外なら他の誰かの検証に完全依存してもいい。大きな間違いじゃない確率が高い。

こういうことを、きっぱりと言えるようになったのも、年末の「オタク大賞」という毎年恒例のイベントで岡田斗史夫氏が「2ちゃんねらーはいい人たちですよ。あんなにモラルに厳しいんだもの」と言っているのを聞いて目から鱗だった。

2ちゃんねる、特にシリアスな問題では、徹底してソース(元の資料)を要求される。
伝聞、部分引用、記録者の資質まで評価される。
家電だと、スペック、使用感レビューどころか、そのチップを作っている子会社の過去実績なんてのまで出てくる。
このソース至上主義とチェック者の多さというのは、便所の落書き議論に騙されたり辟易したこの8年の2ちゃんねるの歴史から自発的に生まれた合理的文化だろう。
OMNの印象論やステレオタイプに対して、元資料明記で反論し、記者に対して言説の根拠を追及していく流れを見て非常に感慨深かった。

あと、2ちゃんねるを良く知らない人のために書くと、便所の落書きといわれ、殺人予告や自殺幇助などがニュースになるというイメージのわりに、びっくりするほどモラリストだというのも2ちゃんねるの特徴としてよいと思う。正直、僕には息苦しいくらい。

公衆マナー、馬鹿親、無軌道な若者、クレーマ、偏向報道、学業、製品品質などなど、面白くも何てことも無いくらいモラリストである。
タバコのポイ捨てなんて書いたら、数十レスくらい叩かれ続けるだろうw。

例えば、僕は楽天イーグルスファンだが、福森投手のBlogが面白くて非常に人気なのに、「Blog書いている暇あったら練習しろ」という声が大きい。
暴露やネタやゴシップの宝庫だろうに、嫌われる学校の先生みたいな意見がいっぱいイーグルススレに書き込まれている。

少なくとも、日本においては、メディアリテラシが鍛えられているトラフィックの多いサービスが10年近く存在していること、が特殊な部分である。
ソース至上主義とは、非常にピュアな理想主義である「正しいことって何?」なわけで、日本的な「空気を読む」と合わさったものになってる。
さらに、メディアタブーや自主規制への不信がこの傾向に拍車を掛けている。

  • 叩かれるのが嫌
  • 正しいことが知りたい
  • 裏を取らない情報は情報で無いという基礎を知っている

匿名掲示板であってもこういう自制にむかう自律的情報フィルタになる。
偽悪的で便所の落書きと自覚したプレイヤの集合知すら優秀なフィルタになるという実験結果を持つ国なんだな。
※2ちゃんねる初心者は3ヶ月は読むだけ(ROMという)しておかなければ酷い目にあうだろうから注意


トラフィック量と、自律に任せるシステム、空気を呼んだ誘導の3点が集合知の要点になるだろう。

じゃあ、YouTubeやWinnyのような著作権侵害は?
僕は、この「神の見えざる手」から今の著作権システムに悪の判定が出された、とみている。

著作権そのものにアンチな訳じゃない。iTunes Music Storeが曲が少ない以外で叩かれないのは、課金にもDRMにも集合知はアンチではないということ。

既存メディアよ。政府諸官庁よ。一度まっさらな目で2ちゃんねるをみてみたらどうか。受けいられるサービスや規制とは何かがこんなにデータ化されているのに。